私が行った家族葬の体験談

最近倉敷市の祖母の近所の方が亡くなり倉敷市で祖母の墓石の準備をしました。回覧板には「親族だけで家族葬を行います」と書いてありました。
もうかなり高齢のお婆さんでしたので、亡くなったことに驚きはしませんでした。
ですが、目に入ったのは「家族葬」という言葉です。

私の祖母も数年前に他界しました。凄く元気だったのに、突然心筋梗塞で亡くなりました。
酷くショックでしたが、祖母も生前「家族葬」を希望していたのです。

葬儀は自宅で行いました。出席したのは私の両親、祖父、母方の親族の約10名だけです。
祖母は元々親戚付き合いがあまり無かったので、「ワシが死んだら小さい葬式で頼むわ」
といつも笑顔で言っていました。

葬儀屋さんとも話がついていたので、自宅に直接お坊さんを招き、お経を上げてもらいました。
その後、火葬場へミニバスで向かい、骨上げをしました。

遺骨は祖母の遺言通り、名古屋港で「散骨」を行いました。これも祖母の遺言通りで「死んだら海に撒いてくれな」という言葉通りに行いました。もし魂というものがあるのならば、祖母は喜んでいると思います。

家族葬は少数派ではあると思いますが、大好だった祖母の見送り方としては、とても良かったと今も思います。

家族葬が向いている方とは

家族葬が向いている方としては、まず「ゆったりとした気持ちでお別れがしたい」という方が挙げられます。この葬儀スタイルは身内だけの少人数で行えるため、大勢の参列者の対応に追われることがなく、ゆったりとした気持ちで故人とのお別れができます。それに名古屋市で丁寧な遺品整理業者を検討する身内だけの集まりなので、和やかな雰囲気で葬儀を行うこともできるでしょう。
次に挙げられるのは、「ご近所付き合いや人付き合いが少ない」という方です。従来の葬儀ではご近所の方も参列者として招くのが普通でしたが、最近はそこまで親しい付き合いがないという場合も多いでしょう。それに、会社関係の方なども特に呼ぶ必要がないと考える方も増えているのではないでしょうか。このように、大勢の方を呼ぶ必要性を感じない場合やそもそも呼ぶ人があまりいない場合に、小規模な家族葬は向いていると言えます。
さらに、家族葬は一般葬よりも安く済むため、「費用を節約したい」という方にも向いています。しかし、家族葬は香典収入があまり期待できないので、その点も考慮した上で本当に節約できるのかどうかをよく検討する必要があるでしょう。

家族葬のポイントについて

最近、成功するSNSマーケティングとは何かに詳しい友人とも話題になりましたが、盛大な葬儀を営むのは無駄だと言う考え方から、家族葬を営まれるケースが増えてます。かつて葬儀を自宅で営んでいた時代には、葬儀を盛大に営む事で、遺族が葬儀の準備で忙殺され、それによって悲嘆に暮れるのを軽減すると言う意味があったようです。
しかし、葬儀が葬儀会館で営まれる様になると、そうした意味も無くなり、親しい親族を中心に、故人を偲びしめやかに葬儀を営む方が良いと考える人が増えて来たからです。
まず、家族葬は家族と言う名前が付いていますが、参列者は家族・親族に限定されるものではありません。家族・親族を中心にした参列者が20名弱までの小さな葬儀だと考えれば良いでしょう。
家族葬専用会館で葬儀を営む事で、費用も低く抑える事が出来ます。参列者が少ないと言う点以上に、葬儀会館は実質本位に造られており、建設費が安く済んでいる事で会館使用料等が割安になっている事が要因として上げられます。
また小規模を想定した会館の式場も狭く、その為に祭壇が小さなものでもみすぼらしくなく、祭壇費用を安くできるます。さらに、親しい人のみの参列なので、儀式に必要な様々な品物のランク選定に見栄を張る必要もなく、こうした点から家族葬は一般の葬儀に比較して大幅に安い費用で営む事が可能となっているのです。
家族葬のこうしたポイントを理解した上で、一般葬にするのか家族葬にするのかを選択されると良いでしょう。

少人数以外葬儀内容は特に変わらない家族葬

従来のお葬式とは一線を引くのが家族葬であり、近所の人や会社関係者などを含めた、一般の大勢の参列者の姿はありません。遺族や岡山で評判の良い居酒屋で飲みかわすような仲の良かった友人知人のみ、厳選された少人数で行うのが家族葬だからです。これまでのお葬式スタイルと、家族葬の内容が大きく違うわけではありません。大きく異なるのは参列をするメンバーや人数であり、故人の希望を優先したお葬式を出せるのも家族葬のメリットです。これまでの大きなお葬式だと、葬儀社側の指揮のもとで進められるので、希望をそのまま実現することは難しいですが、家族葬なら柔軟な対応ができます。残された遺族にとっても、お葬式は何よりも、故人の意志や想いを尊重してあげたいですし、希望を形にできるお葬式にできれば最高です。ニーズを叶えるお葬式ともいえるのが家族葬であり、参列者が少ないので、ゆっくりと故人との最後のお別れをすることができます。たくさんの参列者がある中で、悲しみをこらえながら葬儀を取り仕切るような負担も、少人数でアットホームな家族葬ならばありません。

家族葬は親切で良質な葬儀社へ依頼を

費用面をだいぶ抑えることができるのが永代供養墓や家族葬ですが、葬儀社を選ぶ際には必ず見積書を提出してもらうことです。大雑把な費用ではなく詳細な見積もりであり、基本料金に追加料金がかかるのかも確認をします。安いという頭で家族葬を依頼したものの、基本料金以外でオプション費用が後から上乗せされて、高額の請求にならないよう注意です。不明瞭な見積書の提出であれば、後あとトラブルのリスクも考えられます。基本料金設定にプラスしてオプションも含めて、いくらになるかの詳細な見積書を、優良な葬儀社では出してくれるはずです。事前見積もりを出したからといって、家族葬の契約を急がせない、利益優先ではない業者を選ぶようにします。いくつもの家族葬を手掛ける葬儀業者がありますが、相談をして必ずその業者にすぐ決めるとは限りません。それでも事前の家族葬の相談にも、快く乗ってくれる信頼のできる良質な葬儀業者を選ぶことです。まだ本契約につながるかわからなくても、善良な葬儀社は親身な対応で応じてくれます。

家族葬参列時に選ぶバッグの種類

従来の一般葬とは参列人数の違う家族葬ですから、参列時に特別な持ち物はあるかも気になります。規模や人数は一般的なお葬式より小さくはなりますが、家族葬だからといって、特別に持参しなければいけないものはありません。必要最低限のものを入れるバッグは、家族葬参列時にもあった方が良いです。輝きを放つ光沢のある素材ではなく、布製などの落ち着いたデザインのコンパクトなバッグを選びます。爬虫類の素材が使われていると、殺生を連想させますので避けるべきであり、装飾が派手なタイプも却下です。キラキラした装飾品や金具なども付いていない、黒色でシンプルなバッグを選びます。男性の場合はバッグは持たないで、必要なものはポケットに入れて、葬儀に参列することも少なくはありません。手ぶらでお通夜や葬儀に参列するのは身軽ですが、ポケットに詰め込み過ぎて、見た目にもわかるくらい膨らんでいては恰好が悪いです。荷物になるかもしれませんが家族葬に参列をする時は、男性も黒色の小さなバッグを持つようにします。

家族葬が増えた要因は何か

近頃の葬式は、一般葬ではなく家族葬にする人々が増えてきています。それはなぜなのかと言いますと、それは幾つかの要因が挙げられます。例えば少子高齢化の日本において兄弟がいなかったり少なかったりした状況になっています。昔は兄弟が沢山いることで、葬式を行うにしても兄弟で葬式費用を折半することもできましたが、兄弟がいなかったり少なかったりした場合に1人あたりにかかる葬式費用の負担割合は重くなります。そうした理由から一般葬を断念して割安な家族葬を選ぶという方もいらっしゃいます。
またデフレ不況が続く日本では年間所得が下がってしまっていることで中々貯蓄することができない家庭も多くなってきます。そのため本当は一般葬にしたいが金銭的な理由から割安な家族葬にするしかないといった事情を抱えている家庭も多くなってきます。
そうした要因があるため、一般葬よりも家族葬に注目が近年は集まってきているわけです。家族葬は現在の日本社会には需要があります。

家族葬とはどういう葬式なのか

近年家族葬にする人が増えてきていますが、この家族葬というのはどういった葬式スタイルなのかまだ知らない方もいらっしゃいます。家族葬は家族という名前からイメージするには家族だけの葬式という思う方もいらっしゃいます。これに関しては狭い解釈をすれば正解です。ただ正確には家族葬というのは、家族だけでなく親しい親族や友人などを含めた葬式ということになります。参列者はだいたい30名以内が多くなっています。
家族葬は一般葬のようにお坊さんを呼ぶこともできますので、一般葬よりもこじんまりとした葬式スタイルだと思って頂ければ良いでしょう。当然こじんまりとしたコンパクトな葬儀スタイルになりますので、かかる費用も一般葬よりも安く済みます。
また準備期間も少なくすみますので、遺族の葬式にかかる負担を軽減できるというメリットもあります。準備期間に時間がかかる一般葬だと大切な家族が亡くなったことによる深い悲しみのため遺族は心身共に疲れてきっていますので、葬式の準備期間が少なく済む家族葬ならば遺族の心身にかかる負担を軽減できます。

家族葬はデメリットもある

最近では、著名な方も大々的な葬儀をしないで家族葬をすることも多くなっています。核家族化が進んでいる現代では、その傾向が強まるのも当然の流れと言えるでしょう。

ひと昔前ですと、町内会の方から勤務先の方まで大勢参列して、葬儀で初めてお目にかかる人が多かったというようなこともありました。参列者に気を遣い通しで悲しむ時間もなかった、という経験談もよく聞かれます。それに対して家族葬は近しい人だけですから、心から悲しみ慰め合うことのできるお別れの形です。

しかし、家族葬の“家族”の範囲に決まりはありませんから、同居している家族以外になるとどの方に参列してもらうのかが難しいのです。お知らせしなかったことで、あとで気まずい思いもしたくありません。また、参列できなかった親族が各々の日程で後日お線香をあげに行きたいと言ってくれることも考えられます。このように、デメリットもあることを踏まえて本当に家族葬で良いのかを決めた方が良いでしょう。

家族葬の費用と香典に関する注意点

家族葬は身内だけの小規模な葬儀なので、大規模に行われる一般葬よりも費用を安くできるというメリットがあります。そのため、費用を節約するために家族葬を選ぶ方も多いかもしれませんが、実は家族葬を選んでもそれほど安くできないケースもあるのです。なぜ安くできないのかというと、家族葬では香典収入が期待できないからというのがその理由です。
葬儀では、会葬者が香典を渡すという習慣があり、その香典収入によって葬儀費用を軽減することができるようになっています。そのため、仮に200万円かかる葬儀でも、香典収入によって100万円近くも費用を軽減することが可能な場合があるのです。しかし家族葬の場合は会葬者が少ないため香典収入が少なくなってしまいますし、身内だけの集まりになるので香典そのものを辞退するというケースも多くあります。したがって家族葬では、葬儀費用をそのまま負担しなければならないことを考慮した上で、予算を検討する必要があると言えるでしょう。